COSME

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cosme バラフを原料として使った化粧品の開発の経緯

我々農研堂ではバラフを収穫する際に、手肌がすべすべすることを実感していました。いろいろ調べてみると、昔の人がアイスプラントをすり潰して石鹸の代わりに使っていた事、更にヨーロッパでは化粧品の原材料として使用例があることがわかり、化粧品原料として使えるのではという期待が高まってきました。そんな中、同じ佐賀県に本部を置き化粧品のODM事業を展開する(株)東洋新薬とともに2010年より商品開発を行うことになりました。その後、原料供給の方法や商品開発の方向性、更に商品のブランディングなどについて話し合いながら商品化をすすめてきました。

cosme バラフの効能について

バラフは保水力と、お肌に必要なビタミン、ミネラルが豊富に含まれているため、保湿効果と美肌効果のエイジングケアが期待されてます。保水力については、東洋新薬での試験では、近年注目されているコラーゲンやセラミドよりも効果が高いという結果が得られています。また、バラフの素材としての研究は今なお続いており、今後更なる研究成果が得られる事が期待されます。

cosme これからの展開について

バラフ事業でのブランディングにおいて、「化粧品」の存在は極めて高い効果を生み出していくと期待しています。化粧品は野菜とはマーケットが異なりますが、安心・安全や高い技術力といったそれぞれの商品からイメージされるブランド価値を共有でき、互いの存在を高め合うものと考えています。我々、農研堂は、バラフの潜在的な魅力を引き出すべく化粧品分野で東洋新薬との協力関係を更に深めていきます。


TOPIX

東洋新薬「バラフ®」配合化粧品使用による保湿作用、抗シワ作用を臨床試験により確認(2012.8.20)

第30回日本美容皮膚科学会総会・学術大会発表概要
被験者に朝夕の1日2回、洗顔後にバラフ®配合化粧品〔注①〕を8週間継続で使用させました。なお、被験者には試験期間中、現在使用中の化粧品を変更せずそのまま継続使用するとともに、新規の化粧品や医薬品、健康食品などを使用しないよう指導しました。肌荒れ、乾燥の自覚症状があり、軽度のシワのある健常成人女性(11名、46.7±2.8歳) を対象に試験を実施しました。バラフ®配合化粧品使用開始前と、4週間後、8週間後に、顔面の角層水分量〔注②〕測定、レプリカによるシワの深度測定〔注③〕、皮膚科医による乾燥状態及び落屑〔注④〕に対する診察を行い、その変動を検討しました。その結果、顔面の角層水分量、皮膚科医による乾燥状態及び落屑に対する判定値は、使用開始前に比べて有意に改善し、レプリカによるシワの最大深度、最大幅、平均深度などの数値も減少しました。また、試験終了後に実施した「バラフ®配合化粧品8週間使用後の肌状態に満足しているか?」というアンケートに対して、被験者の82%が「満足」「やや満足」と回答し、「バラフ®配合化粧品を今後も継続して使用したいか?」との質問に対して91%が「非常に思う」「やや思う」と回答しました。なお、試験期間中にバラフ®配合化粧品に起因する有害事象は認められませんでした。以上の結果より、バラフ®配合化粧品は保湿作用、抗シワ作用があり、安全であることが示唆されました。
〔注①〕バラフ®配合化粧品バラフ®の美容作用を検討するため、バラフ®液汁に防腐剤等の最低限必要なもののみを加えた化粧水。
〔注②〕角層水分量
電気容量(キャパシタンス)の測定により、皮膚の一番表層である角層に含まれる水分量を測定したもので、皮膚の「潤い」を示す指標の一つ。
〔注③〕レプリカによるシワの深度測定
シワなどの皮膚の形状を測定するための方法の一つ。
測定部位にレプリカ剤を貼付し、固まった後に剥がして皮膚表面の型を取り、そのレプリカの形状(シワによる凸凹など)などを計測機器により測定。
〔注④〕落屑
皮膚の一番表層である角層が、異常な鱗状の固まりとなって剥げ落ちる現象を指し、皮膚疾患によるターンオーバーの乱れなどによって生じることが多く、肌荒れの指標の一つ。

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<記者発表の模様>